BIOGRAPHY

アンドレ・ラプラント

― André Laplante

 

 

今や、ラプラントはカナダの国宝といえるだろう

―The Wholenote.com

 

円熟期を迎えた巨匠による、深く内省的な体験

― トロント・スター紙

 

 

ロマン派音楽の偉大なヴィルトゥオーゾとして評価されているカナダ人ピアニスト。

 

ジュネーヴ・シドニー両コンクールで入賞後、1978年チャイコフスキー国際コンクールにて2位受賞。この時の演奏は評論家達の間で、アシュケナージやホロヴィッツ、ルドルフ・ゼルキンなどの往年の巨匠と比され、リスクを恐れぬヴィルトゥオーゾ達の一員として歴史的に名を刻むピアニストの仲間入りをすることとなった。

 

これまで欧米を中心に演奏活動を行い、サー・ネヴィル・マリナー指揮ミネソタ響、アンドリュー・ディヴィス指揮トロント響、ユーディ・メニューイン指揮ロイヤル・フィル、モントリオール響、シカゴ響、チェコ・フィル、サンクトペテルブルグ響等と共演する他、カーネギーホールやケネディーセンターを含む北米の主要な舞台でも度々演奏している。2018年、下野竜也指揮・広島交響楽団とモーツァルトピアノ協奏曲第12番を演奏。2019年3月にはトロワ・リヴィエール交響楽団(カナダ)とベートーヴェンピアノ協奏曲全曲演奏会を行った。

 

室内楽にも積極的に取り組み、2019年にはマユミ・ザイラー(バイオリン)とコリン・カー(チェロ)とトリオを結成。マット・ハイモヴィッツ(チェロ)やオーギュスタン・デュメイ(バイオリン)各氏他、著名な演奏家とも共演している。

録音も数多く、リスト(1995年・2010年Felix賞)、ブラームス(1996年Felix賞)、ラヴェル、ラフマニノフ、ショパンのソロ作品をアナレクタ・レーベルより発表。

 

ケベック州音楽評議会より、年間を通して最も優れた公演や演奏家にのみに贈られる名誉あるオーパス賞を複数回に渡って受賞し(1999年、2006年、2010年)、2005年にはイギリス連邦からカナダ勲章・オフィサー(Order of Canada)を授与された。

 

チャイコフスキー、ホーネンス、ウィリアム・カペル各国際ピアノコンクール他、国際コンクールの審査員としても度々招かれている。指導者としても活躍し、2015年ショパン国際ピアノコンクールで2位を受賞したシャルル・リシャール=アムランを育てたことでも知られる。